2018年6月6日開催 ほっとタイム「夏の肌のトラブル」

◆6月6日のミニ講座では赤ちゃんの肌のトラブルについてお話しました。

 内容を抜粋します。

 赤ちゃんのお肌は大人より薄くてデリケート、暑い夏には様々なトラブルがあります。

 よくあるトラブルや対処についてご紹介いたします。

1、    あせも症状―汗が毛穴の出口で詰まったりして赤いブツブツができ、かゆみやヒリヒリします。

    対処―汗をかいたらこまめに拭く、シャワーで流す、着替える。夜間はタオルを背中に入れ汗をかいたら抜く

       エアコンをうまく使う 

 2、虫刺され症状―主に蚊は唾液が体の中の抗体に反応しかゆみや腫れたりします。赤ちゃんが初めて刺されたときは

           腫れが強いことがあります。

        対処―可能であれば患部を水で流してから薬を塗り冷やすと炎症の広がりが少しおさえられます。

           冷やし方として、冷えピタやケーキについてくる小さい保冷剤を患部に当て網になっている包帯やサポーターなど

           で固定するとよいです。保冷剤が直では冷たすぎるのでガーゼハンカチみたいなもので包むといいですね。

        予防―虫除け剤…今はとても沢山の種類がでています。その中にディートという化学物質入りのものがあります。

           稀ですが副作用があり厚生労働省で小児への使用制限について通知をしています。選ぶときには成分や使用法など

           よく見てください。今はハーブや天然成分のものも沢山出ています。また、お水にミントを数滴たらしたミント水

           100均で売っているスプレーに作って網戸やベビーカーにシュッとかけるなど間接的に寄せ付けない、という方法もあります。

           また、特に朝や夕方蚊の活動が活発なので通気の良い薄手の長袖や長ズボンの着用する、など工夫してください。

3、    とびひ症状―あせもや虫刺されなど掻き壊しや傷などが細菌感染をおこし水膨れができます。かゆみがかなり強くなりさらに掻き壊した

       浸出液から飛び火するように広がります。

    対処―悪化しやすいので、早めの受診をしましょう。ひどくなければ、抗生物質入りの軟膏が処方されひどいときには内服薬が

       出されます。爪を切ってひっかかないように、またタオルなどの共有は避けましょう。

どのトラブルについても対処しても炎症が強いとおもわれるときには受診しましょう。小児科でもいいですか?との質問がありました。

小児科の先生でももちろん肌のトラブルに対して診断、処方はしてくださいます。その後なかなかよくならない、

症状が強いときは皮膚科の先生に見ていただくとよいと思います。

 

最後に、お肌のケアについて、人のお肌はエクリン腺がお肌を弱酸性に保ち細菌感染から守っています。そして脇とおしりは

アポクリン汗腺があり、弱アルカリ性の分泌がでるのでトラブルが起きやすく、デリケートな場所と言えます。

汗や汚れを洗い流すことは大切ですが一生懸命擦り過ぎるとバリア機能が低下してしまいます。ボディソープはよく泡立てて泡で優しくなでるように

洗い保湿をするとよいです。赤ちゃんもママさんもですね。

 

こんなお話をしました。今回も沢山の赤ちゃんとママさんに来ていただき、うれしく思っています。赤ちゃんは本当に可愛くていつも癒されます。

私の話だけでなくママさん同士悩んでいることに対してご自分の経験をお話ししてくれたりとよいコミュニケーションをとっていてとても

感心しました。今年は猛暑が続いて本当に大人も子供も大変な日が続きます。毎回お話していますが、絶対これをしなければいけないということでは

ありません。ミニ講座を参考にしてお子さんに合った対処をしていただき猛暑を乗り切っていただきたいと思います。